【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝9
408:義妹と御狐様 03/11(土) 02:34 y5pOhdSVsAA
お久しぶりです。
覚えていてくれている方がいるのか不安ですが、義妹と御狐様の義兄です。
気付けば最後の投稿から7年もの月日が過ぎていました。
色々な事がありましたが、義実家含め皆元気に過ごしています。
久しぶりのご挨拶として、ヾ(*´∀`*)ノに戻った後の子狐様のお話をこっそり投下。

義妹夫婦が結婚して1年程過ぎた頃、近所に引っ越して来た夫婦がいた。
近所とは言っても挨拶回りするには距離があるし、正直気軽に引っ越しの挨拶を出来るような門構えのお宅ではない義実家。
それでも、義実家にはご挨拶してた方が良いと、後日その夫婦のお隣に住む奥さんが付き添いやって来た。
義妹夫婦と義父はその時一緒に外出していたので、義母が対応。
折角なのでお茶でもどうぞと、奥さんと夫婦を家に上げた。
お茶をしながら、これからよろしくと当たり障りのない会話をしていた所で義妹夫婦と義父帰宅。
親衛隊から引っ越しの挨拶をしに客が来ていると報告を受け、三人も挨拶をしに行こうと応接室に向かった。
ノックをしてドアを開けた瞬間。

(゚Д゚)

な、顔をして子狐様硬直。
その後。

やーだー!!臭い人いやー!!。゚(゚´Д`゚)゚。

と、叫びながら庭に飛び出した。
その様子がはっきりと分かる義実家の四名は一瞬笑顔のままで固まったらしいが、気を取り直してその夫婦と付き添いの奥さんに挨拶。
その間も。

もー!臭い人やだー!!あの女の人すっごく臭いー!!。゚(゚´Д`゚)゚。

広い庭をびよんびよん飛び跳ねながら、子狐様は叫んでいたらしい。
409:義妹と御狐様 03/11(土) 02:35 y5pOhdSVsAA
なんか色々察した義実家の面々は、相手に失礼にならないように程良い所で切り上げて三人を見送った。
その後リビングに移動して、庭で相変わらず叫び飛び跳ねている子狐様を詳しい事を聞こうと義妹が呼び寄せた。

義妹「子狐様、もう大丈夫だから。落ち着いて」
子狐様「義妹ちゃーん!あの女の人すっごく臭かった!!(´;ω;`)」
義妹「そっかー応接室だから結界あって直前まで気付けなかったから吃驚したねー」
子狐様「人のモノ盗んだり!自分がした悪い事を人のせいにしたり!そういう事いっぱいしてるから、あの女の人すっごく臭かった!!臭い人きらーい!!もうお家に入れちゃダメ!!」

と、子狐様は暫くの間٩(◦`꒳´◦)۶ オコダヨ!な状態だったらしい。
410:義妹と御狐様 03/11(土) 02:40 y5pOhdSVsAA
まぁ、そう言う人は確かに世の中にそれなりにいるし、子狐様はそう言うのとは真逆な存在だから嫌がるのは仕方ないのかもしれないが、妙に過剰反応する事が義実家の面々が不思議に思ってると。

(*´・ω・)<赤ちゃんも臭い人嫌だよねー(義妹のお腹に向かって)

と、その日最大の爆弾をあっさりと投下してくれたらしい。
後日、義妹夫婦が病院に行った所、妊娠初期も初期で、この時期でよく気付けましたねと言われたそうだ。

本当に久々の書込みで変な所いっぱいあると思うけど、許してね!!
411:義妹と御狐様 04/02(日) 16:38 wLYwqxwFsAA
こんにちは、義兄です。
当時使用していたPCが随分前にご臨終されて、保存していたファイルも一緒に昇天されました。
音声データは無事だったので、現在少しずつ文字起こししています。
音声データは7年前の物がほとんどなので時間軸がおかしいかもしれませんが、あまり気にせずでよろしくお願いします。
412:義妹と御狐様 04/02(日) 16:40 wLYwqxwFsAA
義母曰く、本当の意味で零感の人間は存在しないらしい。
あくまで例えの話だけど、大多数の人は霊的なモノを視える眼鏡を掛けて生まれてくるので最初はみんな視える人だけど、成長するに従って眼鏡の度が合わなくなって無意識に外したり、何かの拍子で眼鏡がズレてそのままになっているので視えなくなるそうだ。
霊感が強い人と言うのは、眼鏡を正しい位置で掛けた状態で成長した人の事を言うらしい。
よく、霊感が強い人と一緒にいると霊が視えるようになるとか、なったと言う話があるけど、それは眼鏡の存在を思い出して、眼鏡を再び正しい位置で掛けれるようになったかららしい。
413:義妹と御狐様 04/02(日) 16:41 wLYwqxwFsAA
大多数は眼鏡だけど、少数派の義母や義妹のような人は、目そのものが霊的なモノが見える作りになっているので、視力の衰えで視る力が弱くなる事はあるけど、基本的にずっと視えたままだそうだ。
ちなみに、俺も眼鏡は持ってるけど、本格登山用のでっかいリュックの奥底に仕舞い込み、その上から色んな物を詰め込んだ状態なので何かの拍子で眼鏡が正しい位置に戻ったり、眼鏡の存在を思い出しても簡単には掛けられない状態。
以前、義実家の面々に会わせて貰えた時は、義母がリュックの中身を全部取り出して、フレームが歪みレンズにヒビが入った眼鏡を何とか一時的に修復して使えるようにしてくれたっぽい。
その後、俺の眼鏡は自動的にリュックの奥底に戻ってしまったようだけど!!
414:義妹と御狐様 04/02(日) 16:41 wLYwqxwFsAA
で、長い前置きになったけど、義妹旦那君が実は眼鏡じゃなくて裸眼で視える人だった。
以前、昔はもっと視えてたけど、今はあまり視えなくなったと言う話を聞いていたけど、ニュアンスが違ってたらしい。
今は(サングラスを掛けているような状態なので)あまり視えなくなった、が正解だった。
なんでわざわざサングラス掛けていたかと言うと、負荷を掛けて修行をしていたっぽい。
美蛇の変態襲撃事件の時に、火炎放射器(に相当する物)を使用出来たのも修行のおかげらしい。
415:義妹と御狐様 04/02(日) 16:42 wLYwqxwFsAA
理由としては、義実家に婿入りするのに最低限何かあった時に自衛出来なければ、嫁(義妹)に守って貰う事になるし、そもそも実家(神社)から許可されないからだった。
小学生で人生決めた旦那君、無事に初志貫徹して今では可愛い三人姉妹のお父さんです。

次に投下出来る時は、義妹の懐妊でハイテンションになった親衛隊の話が出来るように文字起こししたい!
416:739◆Al9ki804zA 06/25(日) 14:30 zTTpWEge0AA

『「悪魔に理由を与えると尻の毛まで毟り取らされる」という話』


それは二年ほど前の神在祭期間中と、終了後のことだった。

私は来たる北海道旅行を控えた興奮を、家までの往復チャリ爆走することで発散させていた。
そんな帰路の折、私は不意にジブンの周囲に狐塚の気配を覚えた。ジブンが塚の中心で、その周囲を狐の石像が取り囲む、そんな様相。
しかし、その狐像達からは悪意も敵意も害意も無かったため、大したことないと深く気に留めることは無かった。そんなことで一々気に留めようものなら私の健全な日常生活は破綻しかしないのだから。たとえ往路では気配は皆無で、復路でのみ気配を頻発に強めている不可解さがあるとしても、だ。
神在祭期間中のためか、しだらや他の神達の気配は皆無。まぁ、三輪明神や弁天さまはともかくも、今回しだらの気配が皆無なのは草ったが。大方、居座りたいのをゴネたところで呼ばれたならば目下な遣使さんに襟首掴まれて連行されるのがオチ。なお、空いた休日の旅行先を悩んでいたら、ヤツは期間中でも居座り確定な神がおわす神社を推してきたほど。この庇護欲オバケが。
そんなこんなで北海道旅行を迎えて終わり(なお『何もない』ワケが無かったのだが、ソレはまた別の機会に。とりあえず往路の飛行機の座席をしれっと変更させていた件についてしだらには「クソが」と思ってる。マジでクソが)、何事もなく出社して土産を配って仕事して帰路に。その時には狐塚の気配は無く、私自身思い出すことも無かった。
買い物して食事作って風呂準備して録画したアニメを観ながらだらだら食いをしてだらだらネットして風呂入って寝て、起きて飯食って準備して出社して仕事して帰る。同じ日常だ。やはり帰路で狐塚の気配も無ければ、思い出すことも無かった。
417:739◆Al9ki804zA 06/25(日) 14:32 zTTpWEge0AA

しかし、旅行から帰って三日ほど過ぎた晩のこと。私は就寝後、程なくして寝たまま覚醒した状態に陥った。身体は当然に金縛り状態。意識は自宅空間とは異なる場所へと持って行かれており、眼前にあったのは白木製の一枚板。雰囲気で漠然と、自分は白装束を纏って白木造りの箱にいるのをなんとなく察した。そして、箱の周囲には狐たちの気配がして、それでようやくつい最近まで帰路で狐像達の気配に取り囲まれていたことを思い出す。が、大した感慨は、ない。
分かれた意識で、さてどうしよう、と、思案する。
ぶっちゃけ、眼前に板こそある閉鎖空間だが、その気になればこの程度の金縛りを破って意識を完全覚醒、起床状態に持っていくのは簡単だ。が、休止状態のハードウェアを急激に稼働させる負荷は機械ですら大きいのに、況んや肉体。そして金縛りを破った後の心身疲弊だけでなく、二度寝からの起床し直しによる加算分を考えたら確実性こそ見込めるがコスパが良い行動とも思えなかった。
ならば、このまま棺桶っぽい内部の中でそのまま寝直してしまおう。分かれた意識が完全に閉じれば、この私の分体は自動的に肉体に回収されるだろうし。まぁ、この棺桶っぽい空間は、何やら更に何処ぞの空間へ吸い込まれるように移動しているようなので、其処に到着するまでに完全に寝落ち出来るかは知らんが、考えるのも面倒になっていたので寝落ちしようとした。

すると、収まっていた箱空間からジブンがすり抜け落ちていき、私(の意識分体)は白いお包みの赤ん坊と化して、かつてしだらから意識逃げの際に世話になった餓鬼っぽい相手に大切に抱き留められていた。
「(んな?)」
と思う間もなくその餓鬼っぽいヒトは私を抱えて走っていく。その行き先は、知っていた。私の肉体がある次元に近しい空間だ。
抱き留められていた私は、寝落ちするのも忘れて先程までいただろう白木箱へと意識を向けた。すると、どうやって入り込んだのか疑問に思うのも野暮かもしれないが、私の代わりにしだらがそこに収まっていた。両腕を胸の上で交差させて、目を閉じたしおらしい表情で。
「(お前、そんなタマかよw)」
と軽く草を生やしたら、しだらin白木箱の動きが止まった。どうやら到着したようだった。そこには待っていたらしいナニかがいた。
そしてそのナニは狐たちの気配に囲まれた白木の蓋を開けたようだった。当然、中から出てきたのは、しだら。少なくとも、ニンゲンのオンナでは、ない。
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