【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝9
261:09/29(土) 10:26 rrVrP9qdsAA
何を話したか覚えてないが、妙なお菓子を振る舞ってくれたりまだ長かった髪を三つ編みにしてくれたりとそれなりに穏やかに過ごせた。
ただ魔女のお婆さんには、
ここで会ったことを誰にも言ってはいけない。町で会っても話しかけてはいけない。
というルールを最初に言われた。
何日かは、親に誤魔化せたがご飯を食べる量が明らかに減っていておやつも食べてないのにと不審がられ結局白状した。
遊んでくれたことの礼をしに行くことになったので、塀の穴を探したがそこから行っていたのかと怒られた。確かに怒られたが、その時はもう穴がなかった。その日も行っていたのに。
家もちゃんとあったし、魔女のお婆さんもいたのだが雰囲気が違う。
「ガキなんて嫌いだ!知るか!出ていけ!」
そう怒鳴りドアを閉められた。魔女のお婆ちゃんと呼んでいたので、そう私が呼んだら「人のことを魔女だなんて」と怒鳴られた。泣いた。
次の日、お兄さんに話すと「話しちゃったか」と言われ穴があった所まで二人で行くとやっぱり穴なんてなかった。更に泣いた。
そしたら、肩をトントン叩かれた。振り替えると日傘(当時、知らないので何故晴れてるのに傘さしてるのか意味が分からなかった)をさした魔女のお婆さんがニコニコと笑いながらこちらを見ていた。
また怒鳴られるのではと身構えたが、夜の時と違う雰囲気。最早、別人な雰囲気なので身構えるのは辞めた。
「夜はごめんなさいね。もうおばあちゃんね、引っ越すのよ。寂しいわ」
そう言うだけ言って、じゃあと歩いて行った。
それはそれで、泣いた。
後日、引っ越したはずの魔女のお婆さんを町で見たがニコニコとも笑ってはいないしすれ違う人を睨んだりしていて話しかけることもしなかった。
双子だと思うことにしたが、昼から夕方までいたのに塀の穴って夜には塞げるんだろうか。
そんな大昔の話。
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