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【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝9
401:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:25:51.82 ID:dyRvwvMk0 目当てのカフェ付近まできて、詳細な道を見ようと友人がスマホでマップを開いてくれた。私は(これを書いている今でも)モバイルWi-Fiを持っていないためだ。 そして一緒に画面の地図を見ながら道を見ていたのだが、ふとある道の奥から「(あ、これは、)」とわかるレベルの神社の気配を感じ取り、私は「あの道じゃないみたい」と友人に言った。友人もそれに従い、別の道を行った。 しかし、その別の道に目当てのカフェはなく、再びマップを開いた場所まで戻ってよくよく見てみると、私が違うと、神社の気配がしたほうの道こそカフェに続く道らしい。 私が脳内で疑問符を打ちながらも歩いていくと、目当てのカフェがそこにあった。そして、カフェの周囲に神社などなく、気配の発信源は、そのカフェからだった。 私は一層に疑問符を強く打ちながらも、取り敢えずは無駄に歩かせてしまった友人に先に詫びを入れて、カフェへと入った。 入店すると、ネットの紹介に違わず綺麗で明るくシャレオツで、客層も店員も相応の見てくれをしていた。が、それよりも先に私が意識を吸われたのは、入店正面にあるレジカウンター→キッチン入口の上に祀られていた、木札だった。視線を凝らして読めたのは『大神神社』という文字。 「(おおかみ?オオカミ神社?狼?だったら三峯じゃね??? ……あ、おおみわか。あったあった、そんな神社。つかどこだっけ。結構なド田舎だったよな。でも島根鳥取ではないんだよな。ご神体は山だったよな。ま、なんでもいっか)」 初見一瞥の感想はその程度で、店員に案内されるがままに友人と席について、食べたいものをオーダー。友人は、先のカフェの料理が腹に残っているからと軽いものにし、私はネットで見てから食べたかったお茶のパンケーキを頼んだ。 そして料理が来るまでの間、友人と雑談しつつ先ほどの道の話と木札の話をした。詫びた後で言い訳がましくはあったが、オチが木札と知っては言わずにはいられなかったのだ。まだ、『オチ』てはないのに。 「さっきのさー、神社の気配がしたから違うと思ったんだよね。そしたらあったの木の札だったよ。ほんと、やんなっちゃうわ」 友人は笑って聞いてくれていたが、私は自分で言っててふと思い直していた。
402:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:26:53.25 ID:dyRvwvMk0 そう、木札一枚で“神が存在する”小規模神社相応の気配を醸し出していたのだ。いくら祈祷されてきちんと祀られているからとはいえ、類似例な猿田彦カフェはここよりもしっかりと神棚を設えた上で札が祀られているのに、一般的な『神棚感』で終了している(とはいえ周辺に構えてて何も考えずに歩いていると吸い寄せられることしょっちゅう)のに。 「(え、ちょっと待って、いくら祈祷しているからって、木札自体は所詮、量産な木の札よね? その量産品でしかない物から直な神気が出ているってどういう、)」 思考は、そこで止んだ。否、止んでいた、のだ。
403:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:29:18.06 ID:dyRvwvMk0 「(…………?)」 再び思考が戻っていたときには、身体の芯が震えだしていた。どうやら反射的に思考に割いていたリソースを身体の神経に回していたのだと、このとき知る。もし、この反射行動がなければ、私は失神して倒れこんでしまい、店の床の上で全身を痙攣させていたことだろうと思う。 そして、この現象がなんなのかは、知っていた。強すぎる神気にあてられた際に起きる、身体からのサイン、謂わば霊障ならぬ『神障』だ。 それがそうだとはわかった、が、パニックにもなってくれない思考は混乱の代わりに『何故』ばかりを生み出す。身体がこんな状態になったのは、ここより更に数年前の所謂サ神以来であり、サ神より遡るならば、私に耐性が付く前のしだらぐらいだ。 しだら耐性が付く前はヤツの気配を感知するたびこんな状態だったな、などと懐かしさ皆無なことを思い出しつつ、どちらも“ニンゲンがソレを『神』とラベリングする前から既に地上で我のあった存在”だと思い至る、が、腑に落ちないのはソレだけで何故ここまで身体が震えなければならないのか。ガッチガチの土着神を感知するだけならば、こうまではならない。 となると、あとは、
404:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:31:27.83 ID:dyRvwvMk0 「…………!!!」 ソレに思い当たった瞬間、今度は神気からではなく、自ら覚えた恐怖で身体が一層に震えそうになり、無理やり抑え込んだ。並列思考で表面上は友人と談笑し続けているジブンが本当に偉い。 どんなに力が圧倒的でも、感知するだけならば身体は震えまではしない。グリズリーやティラノサウルスを見かけたところで、向こうがコッチに気付いていないならば多少の恐怖はあっても背景の一部でしかないのだから。 しかし、その『背景』でしかなかった強大な相手が、コチラの存在に気付いてしまえばどうだろうか。それと同じだ。向こうにその気がなくとも、ちょっとした手出しでコチラはあっさり死んでしまう。そんな絶望的な力量差のある相手が、コチラの存在に気づき、あまつさえ近づいて来たならば。更に、その相手が加減皆無なナチュラル覇王色を纏ったまま干渉してきたならば。 そう、つまり、 ソ レ そ の も の が 神 札 を 介 し て 私 を 目 印 に コ チ ラ 側 へ 這 い ず り 出 よ う と し て い る の だ 。
405:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:33:02.57 ID:dyRvwvMk0 たといそれが悪意も悪気も害意もない行動だとしても、祀られている正当できちんとした神であっても、旧い土着神の気配がコチラを目指して蠢いているなど、恐怖でしかない。 運ばれてきたスィーツを食べながら、お茶の粉で咽て「食べ辛いwけど美味いwww」と草を生やしながら食べつつ、友人が食べきれなかった甘酒スィーツを腹にスィープし、しばし食休みをした後で退店した。料金を支払う際に再び木札を見たが、もうそこからは神気も何も感知しなかった。用を、済ませてしまったからだ。その札を介して向こう側にあったナマの神気は、私にまとわりついている。 外を歩き、私は身体の芯の震えを少しずつ外に出しながら、友人に話した。 「流石に店の中で話すのは憚ったけど……私、あの木札の神に目ェ付けられていた。身体が、やっと震えてきた」 あの気配は、私の周辺でわだかまったままだった。友人にそういった霊感が皆無だったのが、幸いだ。これが友人の霊感があるという妹のほうだったらどんな反応をしただろうか。……いや、恐らく反応しないだろう。アレらと悪霊だのなんだのは、同じ不可視光線という括りでも、赤外線と紫外線ほどに違うものだ(少なくとも私はそう思っている)。幽霊や怨念系に感知が強くても、アレらの感知まで強いとは限らないし、もし両方わかってしまったらそれこそ悲劇でしかない。 友人は私に気遣って「どこかで休む?」と訊いてきたが、さっきの今で再び別の店に入るのも気が滅入ったし、何よりまとわりついたままの神気から少しでも意識を逸らせたかったから、このまま散策で、と言った。
406:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:34:56.12 ID:dyRvwvMk0 そうして周辺を歩いて雑貨店やら家具屋やらを見て回りながらも、神気は一向に離れる気配も薄らぐ気配も、無かった。 私自身もだいぶ落ち着いてきたのと、いい加減にその気配に慣れてきたので、 「(んでコレ離れねぇんだ??? もうコッチ側に出てこれて終わったはずだろ???)」 と苛立ちすら覚え始めた頃に、ふとわだかまっていた気配が急に収束して、再構築をし始めた。 「(???)」 全くの不測の事態に友人と話しながらもわけのわからない事態に少し混乱していた、ら、 ――のだーーーー!! 私は、人目が無かったら壁に頭を打ち付けて自らの頭蓋骨をかち割っていたことと思う。 収束して再構築が完了したソレは、あの時の圧をそのままに、第五人格のハスターのスキンを纏っていたのだから。 「(はぁああああああぁあああぁああ!!!!???)」 そう店内で声をあげなかった私は、本当に褒め称えられて然るべきだと思う。 「(いやいやいや!!?確かに元設定は恐怖の化身だとかなんちゃらかんちゃらあったけど!!!?山の畏怖というイミだったら間違ってはないけど!!!ど!!!??だったらなんなのその『のだーーー!!』ってのわ!!ファンアートあるあるのだ幼女ハスターで思いっきりフレンドリー感が丸出しっていうか土着神の圧まんまにソレって色んなイミでめちゃくちゃキツいしアタシそもそもハスター教じゃないからソッチ方面での嬉しさが皆無すぎるんだけど!!!!?)」 後に現地旅行で更に思い知ったことだが、大神神社の御神体たる三輪山自体もニンゲンに友好的で地元民だいすきみんなだいすき、な、感じで、三輪山の登拝が一般民にも解禁されるようになって一番喜んだのは他でもない本山なんじゃないのか、と思うレベルである。もし「選ばれないと登れない」という与太話を真に受けるのであれば、単純にあの神の圧()を変に受けてそのヒトのナニかが「(ムリ、ない)」と無意識に拒絶したからだろうと思う。それはそうとしてお清めと称して勝手に山で酒を振りまくヤツは個人的に親指を下に向けてやりたい。付近草木と土壌生物に土下座して謝れ。 そんな圧倒的力に畏怖、そしてフレンドリー()さという綯い交ぜっぷりでハスタースキンを纏ったのだろうが、もし私が第五人格を知らなかったらナニを纏っていたのかという疑問が思い浮かぶも不毛なナンセンスで、私は、考えることをやめた。
407:739◆Al9ki804zA2023/03/05(日) 20:37:47.25 ID:dyRvwvMk0 神気にあてられた疲労感を上回る疲労感に襲われながらも、表面上は友人と談話して、時間になったので解散。 帰りの電車内で、うきうきるんるん音符マークまで飛ばすソレとは正反対に、私は新たな『神』を抱えたことに、ただただただ重くなっていくアタマを抱えるしか、なかった。 なお、 「そもそも、その店にしだらも興味を示したんだろ?ソイツその時どうしてた?」と思われたかもしれない方へ。 あの店に入ってからは(私がそれどころじゃなかったせいもあるだろうが)ヤツの気配が微塵もせず、這いずり出るときに干渉もナニもしてこなかった、ことは言っておく。 私自身ヤツに対してその件を問い質してみたい気持ちはあったが、 翌日には何事も無かったかのようにソレと、同じ“山”系由来だとしても、アタリマエのように和気藹々とやりとりしているヤツをみて、 「(……訊いても絶対に無駄に終わるな)」と、悟らざるを得なくなったんだ。 ――――
408:義妹と御狐様2023/03/11(土) 02:34:51.27 ID:y5pOhdSVs お久しぶりです。 覚えていてくれている方がいるのか不安ですが、義妹と御狐様の義兄です。 気付けば最後の投稿から7年もの月日が過ぎていました。 色々な事がありましたが、義実家含め皆元気に過ごしています。 久しぶりのご挨拶として、ヾ(*´∀`*)ノに戻った後の子狐様のお話をこっそり投下。 義妹夫婦が結婚して1年程過ぎた頃、近所に引っ越して来た夫婦がいた。 近所とは言っても挨拶回りするには距離があるし、正直気軽に引っ越しの挨拶を出来るような門構えのお宅ではない義実家。 それでも、義実家にはご挨拶してた方が良いと、後日その夫婦のお隣に住む奥さんが付き添いやって来た。 義妹夫婦と義父はその時一緒に外出していたので、義母が対応。 折角なのでお茶でもどうぞと、奥さんと夫婦を家に上げた。 お茶をしながら、これからよろしくと当たり障りのない会話をしていた所で義妹夫婦と義父帰宅。 親衛隊から引っ越しの挨拶をしに客が来ていると報告を受け、三人も挨拶をしに行こうと応接室に向かった。 ノックをしてドアを開けた瞬間。 (゚Д゚) な、顔をして子狐様硬直。 その後。 やーだー!!臭い人いやー!!。゚(゚´Д`゚)゚。 と、叫びながら庭に飛び出した。 その様子がはっきりと分かる義実家の四名は一瞬笑顔のままで固まったらしいが、気を取り直してその夫婦と付き添いの奥さんに挨拶。 その間も。 もー!臭い人やだー!!あの女の人すっごく臭いー!!。゚(゚´Д`゚)゚。 広い庭をびよんびよん飛び跳ねながら、子狐様は叫んでいたらしい。
409:義妹と御狐様2023/03/11(土) 02:35:49.48 ID:y5pOhdSVs なんか色々察した義実家の面々は、相手に失礼にならないように程良い所で切り上げて三人を見送った。 その後リビングに移動して、庭で相変わらず叫び飛び跳ねている子狐様を詳しい事を聞こうと義妹が呼び寄せた。 義妹「子狐様、もう大丈夫だから。落ち着いて」 子狐様「義妹ちゃーん!あの女の人すっごく臭かった!!(´;ω;`)」 義妹「そっかー応接室だから結界あって直前まで気付けなかったから吃驚したねー」 子狐様「人のモノ盗んだり!自分がした悪い事を人のせいにしたり!そういう事いっぱいしてるから、あの女の人すっごく臭かった!!臭い人きらーい!!もうお家に入れちゃダメ!!」 と、子狐様は暫くの間٩(◦`꒳´◦)۶ オコダヨ!な状態だったらしい。
410:義妹と御狐様2023/03/11(土) 02:40:23.87 ID:y5pOhdSVs まぁ、そう言う人は確かに世の中にそれなりにいるし、子狐様はそう言うのとは真逆な存在だから嫌がるのは仕方ないのかもしれないが、妙に過剰反応する事が義実家の面々が不思議に思ってると。 (*´・ω・)<赤ちゃんも臭い人嫌だよねー(義妹のお腹に向かって) と、その日最大の爆弾をあっさりと投下してくれたらしい。 後日、義妹夫婦が病院に行った所、妊娠初期も初期で、この時期でよく気付けましたねと言われたそうだ。 本当に久々の書込みで変な所いっぱいあると思うけど、許してね!!
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