【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝9
416:739◆Al9ki804zA 06/25(日) 14:30 zTTpWEge0AA

『「悪魔に理由を与えると尻の毛まで毟り取らされる」という話』


それは二年ほど前の神在祭期間中と、終了後のことだった。

私は来たる北海道旅行を控えた興奮を、家までの往復チャリ爆走することで発散させていた。
そんな帰路の折、私は不意にジブンの周囲に狐塚の気配を覚えた。ジブンが塚の中心で、その周囲を狐の石像が取り囲む、そんな様相。
しかし、その狐像達からは悪意も敵意も害意も無かったため、大したことないと深く気に留めることは無かった。そんなことで一々気に留めようものなら私の健全な日常生活は破綻しかしないのだから。たとえ往路では気配は皆無で、復路でのみ気配を頻発に強めている不可解さがあるとしても、だ。
神在祭期間中のためか、しだらや他の神達の気配は皆無。まぁ、三輪明神や弁天さまはともかくも、今回しだらの気配が皆無なのは草ったが。大方、居座りたいのをゴネたところで呼ばれたならば目下な遣使さんに襟首掴まれて連行されるのがオチ。なお、空いた休日の旅行先を悩んでいたら、ヤツは期間中でも居座り確定な神がおわす神社を推してきたほど。この庇護欲オバケが。
そんなこんなで北海道旅行を迎えて終わり(なお『何もない』ワケが無かったのだが、ソレはまた別の機会に。とりあえず往路の飛行機の座席をしれっと変更させていた件についてしだらには「クソが」と思ってる。マジでクソが)、何事もなく出社して土産を配って仕事して帰路に。その時には狐塚の気配は無く、私自身思い出すことも無かった。
買い物して食事作って風呂準備して録画したアニメを観ながらだらだら食いをしてだらだらネットして風呂入って寝て、起きて飯食って準備して出社して仕事して帰る。同じ日常だ。やはり帰路で狐塚の気配も無ければ、思い出すことも無かった。
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