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【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝9
352:739◆Al9ki804zA 08/10(火) 21:59 w5as1QhD0
そうして迎えた夜。昼間の天気を引き継いだかのような晴天だった。
都会から離れているため、雲ひとつない夜空は金銀砂を撒き散らしたかのよう。天の川が見えるレベルの澄み渡りは、星が多すぎていっそ星座がわからないほどだ。
そんな満天の空の下で、親戚の子供たちと親たちと、姉とその夫と妹と母が花火で遊んでいた。
楽しそうに、声を上げて、笑って色とりどりの火を振り回していた。
しかし、私はソレどころではなかった。
夜になって個体数も増えてソレら自体の強まりすぎた念に、怯え切っていたのだ。
昼はまだ残っていた祖母の気配も、ソレらを前には押しやられてしまい、私を護ってくれる――もとい安心させてくれるモノなど、どこにもなかった。
周囲にあるのは、敵意と害意を剥き出しにする、本来ならば護ってくれるはずたちの存在。
このまま死に追いやることすら、やぶさかでない様相で。
恐怖とショックで混乱は増し、増した混乱は一層に恐怖を募らせる。
そして、募った恐怖は、悲しさを呼んだ。平生ならば、張った虚勢の向こう側にある、ソレを。
一度ソレを自覚してしまえば、もう駄目だった。
「(・・・・・・ぁ、)」
張っていた緊張の糸はほつれ切れ、
気付けば、私は不可聴の強すぎる金切り声を、全身で上げていた。
その瞬間だった。
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