【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝
578:04/29(日) 06:55 r9xBE0sq0
(続きです)
湿った土の香りと、小さいお社。参道側ではなくて脇のお社の裏側に身を隠すようにして、姉は手を合わせたと言います。
「夜にすみません。管轄外ですみません。こんな時間にすみません。ほんの僅かの間身を隠させてください。かくまってください。お願いします!!!」
と手を合わせて必死にお祈りしたと、すると不意に腕をつかまれ思い切り前方に引っ張られ
あねはものすごい力に引かれて倒れこんでしまいました。
そこは夜の湿った土の地面ではなく、冷たくはあっても屋内の板間。
膝をついてしまって体を反転させて振り返ると、人影が姉を見下ろしていました。
「・・・っ」
姉は危うく悲鳴を上げそうになったと言います。
その人影は、明らかに目が狂気に染まっていて、髪はざんばらで地面まで延び放題。本来はきらびやかで美しい着物であろう衣装が
汚れて破れて・・・ぼろぼろで・・・。
男女の区別も出来ない様子で、口は薄ら笑いを浮かべて、ふらっふら・・・と僅かに首が揺れてるのです。
焦点が合っていなかった目が、ふぅ・・っと姉に向けられて、姉は相手が神社の主だと悟りましたが
同時に「一難さって・・・」とも思ったので、その場を何とか取り繕い立ち去ろうとしました。
荒み正気を失っていると分かったからです。
「あ、あの・・・ご面倒を・・・すぐ立ち去ります・・・」
相手は、なんと言うか・・・なにか楽しそうに鼻歌を薄ら笑いで歌いながら、目は姉を凝視して、
「・・・大丈夫・・・だいじょうぶ。・・・・ダイジョウブ」と言うそうです。
それは、姉が感じたことなのですが
怯える姉を安心させるための大丈夫と、自分の異様さに恐れる必要の無い大丈夫と、守るからと言う大丈夫。
荒んで狂気に走ってはいるが、ギリギリ大切なものを保っているのだと姉は分かったそうです。
(続きます)
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