下
【全米が】なんか笑える霊体験20【テラワロス】
452:09/21(水) 14:41 +Fui0DiB0 [sage]
レンタル期間を超過して借り続けていたのは、この女だったのだ。
あろうことか、返してすぐにレンタルしたという。女の傍若無人ぶりに
あきれた僕は、この女に礼儀など必要ないと理解した。
「そんなものは許さん。今すぐ本を返して僕に手渡したまえ」
さげすんだ目で女をにらみながら、はき捨てるように言ってやった。
すると女は、無礼な態度をとられたと理解したのか、僕をにらみつけた。
「いやです。それじゃ」
きびすを返して去っていく女に、僕は怒りが抑えられなかった。
女が10mほど離れた瞬間、凄まじい勢いで女の方向に走った。
それから女の背中に渾身の蹴りをおみまいしてやったのだ。
すると女は前方にふきとんでいった。
床に落ちた安部工房全集を拾うと、元いた席にもどり本を開いた。
ずっと読みたくて読みたくてたまらなかった本がようやく手に入ったのだ。
目頭があつくなった。生きててよかった。明日からの活力にしよう。
精読して読書日記をつけよう。阿部工房さい・・・あれ?
本を読もうとページをめくると、そこには女のデコレーションが
ちりばめられていた。ページのいたるところに、蛍光ペンで花やらハートやらを
書き込んでいるのだ。それから気に入った文にはラインを引いている。
僕はぶちぎれた。聖書と類するであろう阿部工房全集に落書きをほどこすとは
なんてふざけたクソビッチなんだ!許さん!阿部工房をけがした罪は極刑にあた・・・
ゴスッという鈍い音と共に視界が揺れた。何か硬い物で頭部を殴打されたようだ。
僕は机につっぷした。おおいかぶさる僕の体をどかして奪い取られていく本
僕を殴ったのはもちろんあの女だった。ただ痛いだけじゃない。これは当たり所が
悪かったようだ。意識が朦朧として・・・
気づくと僕は死んでいた。今も僕は図書館にいる。心残りである本が返却されるのを
待っているのだ。しかし今度本を借りていったのは、女ではなく警察だった。いつ返却されるのだろう。
上前次1-新写板覧主AA全