【全米が】なんか笑える霊体験21【テラワロス】
15:11/09(水) 03:40 GR+krUva0 [sage]AA
廃寺(2)
その日も、帰りの電車を待つ間、ふらふらと散策をしていた。
山の向こうがかすかにオレンジ色に見える夕暮れ時。
新たなルート(なんのルート?)を開発すべく、
また人の気配のない方角へ歩いていた。
舗装されていない農道に入り、その道がショートカット出来ない
一本道だと分かった頃には星が見え始めた。

このまま進めば国道には出るのだろう。
しかし、まだ先は長いように思えた。引き返すのも癪だし、
このまま進んでこの道の向こうを開拓しよう。
若気の至れり尽くせりである。

そのままズンズン進んでいくと、道は山の裾に沿って、
予想に反して国道より離れて行き、
民家もまばらとなり、寂しいことこの上ない。
なんとか、なんとか、国道方角に出ないものかと祈りながら
山から突き出た林を越えると寺があった。

外塀はボロボロで瓦も落ちて、
人の手が入らなくなって随分経つ感じだ。
“もしかして呼ばれてしまったのか?”と背筋が寒くなった。
一歩踏み出すたび、震えが来るほど怖気がたった。
視界の端に本堂を見て、中もそうとう荒びれているなと思い。
それ以上何も考えないよう通り過ぎた。
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