【全米が】なんか笑える霊体験22【テラワロス】
494:05/06(日) 18:35 LFwsOZQoOAA
では、書きます。ちょっと長くなるけど…もうだいぶ前だし記憶は曖昧だけど、確かそれは私が小学四年生の頃の話

その夜は知人の結婚式ですっかり夜も更け、父は一人夜道を歩いていた。

片手には手みやげ、少し酔ってはいたが足早に歩いていたそう。

すると、私の通う小学校の横の小山(ケンムンが住んでいるといわれている)の脇を歩いていると、どこからともなく生暖かい風が吹いた。
なにか嫌な予感はしたが、もう三分程で家にも着く。
足早に足を進めていると、何かが自分の手を力強く掴んだ。
「DD〜(父の名前)わんぬなぁやわしりたんきゃ?」(この地域では独特の方言があり島人は島口を話す。この言葉の意味は私の名前は忘れたのか?)
と言ってきた。

さすがに父も怖くて声にならない声を出し振り切ろうとしたが相手は一層力を増す。
「たんや?(誰だ?)」
父は思い切って声を出したが、相手は誰とも答えず、
「ほぉーらい。ほぉーらい。(嬉しい。嬉しい。)」
と何度も同じ事を言っていたらしい。
頭の狂った者かと思い、月明かりと遠い街灯の明かりを頼りに目を凝らしてみると

背丈は子供のようだが、足が異様に長い事に気づく。髪はおかっぱのようで頭には皿のようなもの…この時点で父はケンムンだとはっきり分かった。
しかし、ケンムンを見た者は目をやられるとかケンムンにされてしまうという言い伝えもあり、父は目をつぶり必死に抵抗した。

「まーさんどぉ(おいしいよ)」
と何やらにゅろっとしたものを口に入れられそうになったが、父は抵抗し、手みやげをそいつ目がけて投げてやっとの思いで家まで走った。

「DD〜DD〜」
後ろからそいつの呼ぶ声が聞こえてきたが、振り切り家まで飛び込んできた。


495:05/06(日) 18:36 LFwsOZQoOAA
「開けろ!開けろ!」
と叫ぶ父の声に家族全員目を覚ました。
急いで戸を開けると、青ざめた父の顔と衣類にはべったりナメクジやかたつむりがついていて家族全員、時間も忘れて叫んでしまった。
「ケンムンにつれてかれそうになった…。」
と父は言い、しっかり鍵を閉め、父はそのまま風呂場へ。
「酔っ払って夢でも見たんでしょ?草っぱらにでも寝てたの?ケンムンなんて気のせい。気のせい。」
家族は半信半疑だったが、でも私は、父は嘘をつくような人ではないのも分かっていたしいつもは温厚で落ち着いてる父の初めて見る慌てぶりに絶対に夢ではないと思ったし、カーテンの隙間から異様に長い手が窓にいるかたつむりを掴んでいるのが見えたから。…つづく。
496:05/06(日) 18:39 LFwsOZQoOAA
でも、話を聞く限り、ケンムンに悪気があったとは思えなかった。

次の日私は興奮気味にこの話をクラスの仲良しな子に秘密だよと言いながらこっそり教えたりした。

そして、その時の担任の先生はお話が大好きな先生でケンムンの話もよく知っていたしいろいろと話したら「あの小山にはたくさんのケンムンがいるのかもしれないね」
といたずらっぽく言ったので、子供ながらにビクッとしたのを覚えている。
帰り道も小山の脇を通るときはビクビク。少しの音でも過剰に反応してしまった。
家に帰っても、ケンムンの事を考え、図書館から借りてきたケンムンの本を読んでいたら母が、
「そんなにケンムンの事ばかり考えていたら今度はあんたがつれてかれるよ」
と言われて、それは勘弁と早々と床についた。

…その夜に見た夢。
一人どこかの山の中にいる私。
出口も見あたらなく薄気味悪く辺りは草がボーボーと茂っていて下手に動いたらハブに噛まれるかもしれない…怖い…怖い…

私はどうすることもできなくてその場で泣き叫んでしまった。
…すると、
「なんで泣いてるの?」
と後ろの方で声がした。
驚いて振り返ると、そこには私よりも少し背が高い男の子が立っていた。
「道に迷ったの?」
とその男の子は優しく問いかけた。
私が小さく頷くと、
「ここらへんは詳しいから帰り道まで案内するよ。」
と言ってその男の子は私の手をとりゆっくりと歩き出した。
私は、藁にもすがる思いでその男の子の後をついていった。
すると、その男の子は一人でもくもくと話し始めた。

497:05/06(日) 18:39 LFwsOZQoOAA
「本当はね、優しい奴もいるんだ。みんな仲良くしたいと思っているんだけど、中には怒ってる奴もいるんだ。だって、人間は自分の利益の為に自然を壊す事ばかり考えているだろ?それは許せないよ。だって、自然は人間だけのものじゃない。」

「だから、人間を嫌って意地悪をしたりするやつもいる。でもそういう奴は一部で、たいていは静かに見つめているんだ。さっきも君たちが帰る姿をずっと見ていたんだよ。今日もいい日だったかなって。」

「本当はね、君のお父さんや君のおばあちゃんにも会った事はあるんだ。もうだいぶ昔のことだけど。」

とそこまで言って、男の子は私の手を離した。
「この道をまっすぐ進めば君の知ってる道だよ。」

「僕に会いたくなったらいつでもここを見つめてごらん。いつでも会えるからね。」

と言った。
「ありがとう…」
と私が振り返ると、その男の子はもういなくなっていた。

なんだか怖くなり、男の子が言うように、まっすぐ駆け出した。

やっと明るい道になり、さっき私がいた場所を見上げるとそこは、小学校の横の小山だった。

「いつも見守っているよ…」

そんな声がして、ふと目を覚ました。
次の日、父に幼少期、不思議な男の子と遊んだ事はないかと聞いた。
父は、名前は覚えてないが、一度だけ知らない子と相撲をとって遊んだ事があると言っていた。
あの夢の中の男の子は、ケンムンかもしれない…それは気のせいではないかもしれない。
ずっとそう思ってきた。

そして、あれから年月が流れて、大人になった今も、時々、小山の脇を通り小山を見上げる事がある。
今日もいい日だったよ。
と、笑いながら見上げると見えない誰かも笑い返してくれている気がするんだ。
498:05/06(日) 18:42 LFwsOZQoOAA
以上、長文、スレ違い、スマソ。

どうか、皆さん、自然は大切に。

自然が壊され一番苦しむのはきっと私達、人間ではない。

お願いします。

(この文を書いただけでもこの連休は意義のあるものだったw書く機会をくれてありがとう!)
499:05/06(日) 18:52 emQBVW/z0 [sage]AA
>>498
素敵話をありがとう。
なんだか、目から汁が出て来るよ。

ケンムン、あったかいね。
いつかまたみんな仲良く相撲を取れる日が来ることを祈りつつ。
500:05/06(日) 19:38 j7wrxYYNi [sage]AA
なんでみんな子供の頃の事を、記憶が曖昧と言いながらも事細かに長文で書けるのか不思議。

501:05/06(日) 19:55 LFwsOZQoOAA
父の話は父自身も何回も周りに話していたのを聞いていたから覚えているし、夢はなぜかはっきりと覚えているよ。
その男の子が話した言葉や話し声は今でも頭の中にきちんと残っていてなんだか忘れられないんだ。
もう十数年前の事なんだけどね。
あと、自分記憶力だけは人一倍よくて結構いろいろ細かく覚えてはいるよw
502:05/06(日) 21:06 fzPahyT50 [sage]AA
>>501
わーkwskしたものですがいい話をありがとう
そのまま童話にできそうだ
しかしお父さんに逃げられたケンムンなんかかわいそうw
小山(だけじゃないけど)が末永く守られるといいねえ
503:05/06(日) 21:55 LFwsOZQoOAA
>>499
>>502
ありがとうございました!!
実は、近年この小山を開拓しようという話があったみたいですが地元は大反対。
今も役所の方と揉めているらしいですが、これからも守っていきたいと思います。
なんかきれいにまとめちゃった感ですが、父を連れていこうとしたケンムンと私が夢の中で見た不思議な男の子は同じものかはわかりません。
父には方言で話していたのに対して夢の中の子は標準語だったし…
私のは単なる夢と言えばそれまでですし、ケンムンはいたずら好きともよく言われますから
真相とかは分からない点が多いですが、でもケンムンがこの世に存在するのは確かです。

もし、いつか奄美地方へ旅行に来られた際にはぜひガジュマルの木の上にも注意を向けてみてください。もしかしたら目には見えない何かが笑いかけているかもしれませんよ。
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