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【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝4
77:662012/11/22(木) 23:39:04.76 ID:OFj2TVtt0 [sage] そんなわけで肉・魚等という生臭を絶つ生活&清潔で神聖である場所での生活がはじまりました。 兄さん曰く、Oさん(そして近くに居た私も)とにかく臭い。 憑いてる犬のせいで臭すぎて、何かしようにも何もできない状態であるので、まずは体を内側から清めるのだと。 ついでに毎日はなしをして突然犬が現れた理由も突き止めよう、さらに言えば犬を誰に使ったのかも親戚に聞きまわって掘り出し、 頭と一緒にしてやって埋めて供養塔を立てようと。 そんなわけで肉・魚等という生臭を絶つ生活&清潔で神聖である場所での生活がはじまりました。 もちろん、神主さんの神社で、です。 神主さんも張り切ってバイトのようなものだと思ってくれればよい、と。 Oさんと一緒に境内の掃除をしたり、野菜のみの食事をしたり、したのですが、 最初の2週間は本当に毎日吐いてまして・・・ 実をいうとこの3か月でトータル4キロ痩せましたorz まあもともとおデブだったのでこれはこれで・・・とも思いましたがつらかったです。 言い忘れていましたが、Oさんはかつて会った同じような境遇の人とも、悪いものに憑かれている人とも違い、 初対面は泣きそうではありましたが普段はとても明るい好青年でした。 なのに、獣臭と血臭がすごくて、本当にどうしてこの人が、と言った感じ。 はきはき喋るし面白いし、動植物が大好きで神主さんより早く起きて野良猫にこっそり餌をあげたり、 まさにムードメーカーと言った感じの方。 ちょっとへたれっぽくはあるかな?と何度か思いましたが、本当に良い方でした。 そんなOさんと毎日神主さんのお手伝いをしつつ、ネット+電話で家系図辿ったり話を聞きに行ったりなどなど しまくり先月半ば、ようやく最後に犬を使った呪術をしたであろう人物がわかりました。 Oさんの曾おじいさんのまたお爺さん(以後Mさんとします)が、どうやら最後だったようです。
78:662012/11/22(木) 23:42:17.21 ID:OFj2TVtt0 [sage] 私にとっては他人の家の事情ですので詳しく聞きはしなかったのですが、 奥様を巡って血なまぐさい争いがあった事、 その際にMさんが謂れのない罪を着せられた事、 その罪のせいで酷い目に遭い犬を使うことにした事 などなどぼろぼろとわかったそう。 Mさんは死に際に「俺で最後にするから、一番の奴をやる」と言って一人でその呪術をし、 どうじに仕掛けもしたので内容自体はわからないがとにかく普通のやり方ではないであろうことがわかりました。 そして頭を埋められたらしい家もわかったのですが、すでに解体して今は別の建物が建っているので回収は難しいとのこと。 頭が出ない理由、胴体だけがOさんのところにやってきた理由、などなど突き止めるためさらに調査調査の毎日。 そして10月末にOさんから獣臭さがなくなっていること、憑いていた犬が錆のような色ではなく元々の毛の色らしい茶色に戻っていることに気が付きました。 「これならできる」 と、兄さんはいい、今ならすぐにでも蹴れるしお前は自由になるんだとOさんに言いましたがOさんは首を縦には振りませんでした。 「理由がはっきりしていないし、ここまで来たら供養してやりたい」 Oさんの言葉に一度だけ、犬が尻尾を振りましたがその時は見間違いだと思いました。
79:662012/11/22(木) 23:45:45.32 ID:OFj2TVtt0 [sage] そこからまた1週間ほどかけて犬のことを調べわかったことはひとつだけ。 胴体はもうどこにも存在しないらしいこと、それだけでした。 首の埋まっている建物の中に犬用の神棚か何かを置いて慰めてやるしかないとの決断が出ました。 その結果、犬がどこかへ行くのか、成仏するのか、神主さんにも兄さんにもまったくわからないとのこと。 そもそも犬が何をしてほしくて今ここにいるのかがわからないから、もともとどうしようもないのだと。 だから兄さんを呼んで、無理やり引きはがそうとしたのだよ、と。 首がないとてもグロテスクな状態ですがもはや普通の犬と変わりのない犬を見、Oさんは大泣き。 昔犬を飼っていたことがあるから、どうしても安らかに眠ってほしいと。 わんわん泣くOさんの隣で、犬がぶんぶんと尻尾を振っておりました。 ごめんなすまんな、とわんわんおうおう男泣きに泣きまくるOさん。 Oさんが苦しんでいることがうれしいのか、大はしゃぎでOさんのまわりを走り回る犬。 恐怖にひきつる顔の神主さんの隣で、兄さんは首を傾げ、ちょいちょい、とつま先で犬の背を突いてみたところ、 ころん。 腹をみせやがりました。 「懐いてる」 それ以外に言いようがないほどの尻尾のふりようでした。 真剣に犬に向かって、しかも頭のない生きていない犬に向かって、Oさんが土下座しつつすまなかったと泣き、 兄さんが困り顔で足元にまとわりつく犬を相手し、神主さんがそれらを見て顔をひきつらせるカオス状態。
80:名無しの霊体験2012/11/22(木) 23:46:12.42 ID:UMWt.Sgt0 [sage] 犬ちょっとデレたか?
81:名無しの霊体験2012/11/22(木) 23:47:34.75 ID:UMWt.Sgt0 [sage] ちょっとじゃなかったorz
82:662012/11/22(木) 23:48:27.73 ID:OFj2TVtt0 [sage] ふと、気が付きました。 「遊んでほしかったの?」 耳のない胴体がどうやって私の声を聴いたのか、そしてやっぱり口のない胴体がどうやってやったのか。 聞こえてきたのは朗らかなワン!という吠え声でした。 どうやら意思疎通ができる!と喜んだOさんと私と神主さん、犬に質問攻め。 どうしてきたのか、何がしたかったのか、今どうしてOさんの傍にいるのか。 私共が犬の言葉をわからぬように、もちろん犬も私たちの言葉がわかるはずもありません。 が、遊ぶ、や散歩、などという言葉に異常に反応します。 そうすると飼い犬を思い出すようで号泣するOさん、周りをはしゃいで走り回る犬。 結局カオス状態。 最終的に、 なぜかはわからないけれど犬はどうやらOさん一族を恨んでないかもしれない、 犬は遊んでもらいたいだけ 今までの周りの不幸は、あまりに負の感情をまとわりつかせた犬がじゃれたせいでのことでは、 Oさんにはなぜか、その負の感情がいかなかったのでは? と憶測だけですがそんな感じなのではないかなあ、と。 神主さんとOさんと、私の答えがそれだったのですが、兄さんだけはずっと 「恨みや、自分の一族が過去に何をしたのか忘れるなということではないのか」 と言っておりました。
83:662012/11/22(木) 23:50:08.38 ID:OFj2TVtt0 [sage] >>80でれっでれでした・・・
84:662012/11/22(木) 23:54:00.45 ID:OFj2TVtt0 [sage] 「忘れるのはずるい。手ひどいことをしたくせに、忘れて私は何もしてませんという顔をするのか」 とずっとお怒りで、犬の過去というか処遇に大変同情しているようでもう蹴りはせん、と犬を膝の上に載せたりする始末。 したのは事実ですがそれはMさんでOさんには直接関係がないのではというと、 「Mはもういない。けれどMのしたことを忘れさせず、己の様なものを増やしたくないんじゃないのか」 と。 けれど私からすれば、兄さんはしたことよりも、忘れてしまったことに怒っているように見えました。 その時抱えていた朝顔さんの事を思い出せない、忘れてしまったことが原因であると明白でした。 そもそもこれは、私が朝顔さんの事で兄さんをからかったせいで余計に思い出そうとしてしまったことであり、 前に誰かが言ってくださったように、忘れているということは未練を断ち切ったであろうということなので兄さんのせいではないのです。 犬に謝るOさんの横で、今度は兄さんに謝り倒す私。 お茶を持って来たら土下座×2が迎え(兄さんや犬が見えないとそうなる構図でした)てくれたことにびっくりしてお茶を零す巫女さん わたしにかからないようにとスライディングでお茶を被る神主さん。 阿鼻叫喚とはまさしくあのことでしょう。 とにかく、何の解決策もないまま、ただ犬の不浄?がごっそりと削り取れたので、もうそこらに歩いてる野良犬と変わらないとのことで、 Oさんと私の神社生活は終わりを告げました。 同時に、兄さんがどんどんふさぎ込んでいくようになりました。
85:662012/11/22(木) 23:57:36.27 ID:OFj2TVtt0 [sage] 今まで通り悪いものを蹴ったり踏んだりはしてくれるのですが私が話しかけても姿を現さなかったり、 居ても部屋の隅で何かを考え込むようにしていたり。 だんだん兄さんの気配が薄く薄く、髪とか糸のように細くなる気がしました。 それどころか、タケミ兄さんが見えていた母さえ、兄さんの姿を確認できなくなるほど。 このままではなぜかもわからないけれど兄さんが消えてしまう、と慌てて神主さんに相談に行ったのが今月の10日すぎだったとおもいます。 神主さんが言うには確かにつながりのようなものが細くなって切れてしまいそうで、 おそらくそれが切れたらタケミ兄さんはまた私に会う前の状態(浮遊霊状態?)になるだろうとのこと。 その方が朝顔さんを思い出せる確率が高いなら、と思いましたが最悪、 犬よりも酷いことになるんじゃないだろうかと言われ、焦って兄さんに呼びかけまくりました。 消えないでほしいとか、思い出す手伝いをするとか、なんかいろいろ言った気がするのですが必死すぎて、覚えておりません。 とにかく、やっぱりわあわあ泣きながら兄さんに掴みかかったところ兄さんがはっとして 「Y!」 それは方言でもなんでもなく、女性の名前でした。 薄かった兄さんとのつながりが途端に強くなり、イメージで言えばセピアとか白黒写真の中の人のようだった兄さんが、 色濃くはっきりと目の前に現れ、笑顔で思い出した、思い出した、もう大丈夫、と。
86:662012/11/22(木) 23:59:49.77 ID:OFj2TVtt0 [sage] ずっと、上の空になるほど、朝顔さんの名前を思い出そうとしていたそうです。 私が肉を絶ち、清浄な場所に居て、兄さんの様なものとひどく近しいものになっていたからこそ、できたのだと。 残ったうっすらの記憶の中に没頭して、朝顔に割れた鉢で水をやる朝顔さんを思い出そうとしたのだと。 「もう、思い出したから、大丈夫だ。Yっていうんだ、なんで忘れてたんだろうなぁ、もう忘れないんだ」 Y、Y、と何度も何度もうれしげに言う兄さんを見、ああよかったと胸をなで下ろしていたのもつかの間でした。 Oさんが、事故にあったのです。 Yさんの名前を思い出してすぐのことでした。 幸いにも右足骨折で済んだのですが、もうOさんは怯えきりあれだけ謝っていた犬に向かって泣き叫び、 神主さんに折れた足を引きずってどうにかしてほしいと再三頼みにやってきたのです。 神主さんも今の状態なら成仏させてやれるかもしれないと思ったけれど、どうにも気の毒で私に連絡をしてきたのです。 犬は、まだ臭気もなく茶色い、中型犬のままでした。 「犬のせいじゃない、お前の不注意だ」 と何度も言いましたがそれまで散々周りがどうなって来たか見てきたOさんはある意味、限界だったのだと思います。 地面にご両親と一緒に土下座してまで、どうにかしてほしいと。
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