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【全米が】なんか笑える霊体験30【テラワロス】
4:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 09/10(水) 11:05 RHC2JzLN0.net [sage]
髪はボサボサで、着ている服もあちこち破れてボロボロだったけど、何となく女だってわかった。
で、そいつに気付いた途端に体が動かなくなって、声も出せなくなった。
なんだコレ!?
金縛りか!?
つーかこの女はなんだ!?
ひょっとしてあの廃墟の住人!?
俺テイクアウトしちゃった!?
俺じゃなくて友達の方に行けよ!
と、動けない状態で頭ん中はパニックになって、女はそんな俺の方にゆっくり近付いて来る。
真っ暗なはずなのに、そいつが血走った目で睨んでるのがわかった。
と思ったら、いきなり立ち止まって、方向転換。隅っこに行ってしゃがみこんだ。
あー、そういやそこにタンゴが寝てたな。
逃げろタンゴ!
お前猫なんだから、そういうのは鋭いんじゃねえのかよ!
とか心配になって、でもやっぱり体は動かなくて、俺は心のなかでタンゴに逃げろーとか起きろーとか叫ぶしか出来なかった。
俺のその念が届いたのか、タンゴは目を覚ましたらしく、ハーッとかシャーッとかいう威嚇するような声を出した。
そしたら、チッチッチッという声が聞こえてきた。たぶんあの女が出してるんだと思うけど、コイツひょっとして、幽霊のくせにタンゴを撫でたいんだろうか?
ソイツはゆっくりとタンゴの頭に手を伸ばして来た。
そしたらタンゴがフギャーッ!とか凄い声を出して飛び上がり、女の顔に猫パンチをくらわせた。凄い剣幕だったから、ひょっとしたら爪を出して引っ掻いたかも知れない。
女は途端に消えていったが、その間際にハッキリと聞こえた。
「ひどい……」
っていう涙声が。
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