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【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝8
255:えべっさん 05/25(月) 03:23 HL2jTRb50AA
がたがたと揺れる扉に女の子が悲鳴を上げると更に音が大きくなった。
このままじゃ危ないと魔除けの腕輪に触れて小さく悲鳴を上げる。
そっと触れた程度なのに天然石のビーズが床に散らばって転がった、引っ張てもいないのに糸が切れたんだと思うと同時に扉が開く。
血走って髪の毛を振り乱した女がにたぁっと笑うと僕に手を伸ばして来る。
もうダメだ、死ぬと思った瞬間。
女は何かに引っ張られる様に吹っ飛ぶ。
何が起きたのかと辺りを見渡すと長身の老人が怖い目付きで女の首を掴んでいるのが見えた。
『これ以上、坊主に近づくことは許さん』
と言うと人差し指と中指を立てて何かを呟いて女の頭から足元までを撫でる。
女は二つに裂けて消滅すると女の子の泣きじゃくる声だけが響いた。
この老人は誰なのかと見ていると老人が僕の前に立って怒鳴る。
「馬鹿者!あれほど守り無しで危険な場所に行くなと言っただろう!」
声で気付いた。
そう、この長身の老人はえべっさんだと。
一気に涙腺が崩壊してわんわん泣き出す僕を優しく撫でると早く帰るよう言って消えた。
その日以来、えべっさんは小さい姿しか見せないが僕はきっとあれがえべっさんの本当の姿なんだと思った。
ちなみに、ぬーべー気取りだった僕は大人になるまで除霊をしようとは思わなくなった。
えべっさんが言うにはあの女は子供を亡くした悲しい霊が悪霊となってしまい、子供を見つけると自分の子供だと思い込んで連れ去ろうとしているらしい。
腕輪が切れたのは、ただの安物の天然石だから守る力が負けてしまったからだと言っていた。
漏らしそうになって、もうあんな怖い思いはしたくないと強く願った。
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