下
【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝8
645:2-2 11/22(日) 10:40 yQ5+Ucox0 [sage]AA
そして、月日が流れ、師走。
坊主が走り回るくらい忙しいの由来どおり
その日は、皆が忙しく、自分一人が事務所で留守番をしていた。
総務も銀行に行くやら、郵便局にいかねば…ってな感じで外出していた。
自分以外の営業事務も同じ。自分は電話番として残っていた(というか、残らざるをえなかった)
ある程度の仕事の目途がついたため、自分は郵便物の仕分けをすることにした。
その事務所は東側に総務・経理の机があり、営業事務の机は西側にあった。
普段だったら自分の机で作業するのだが、
ちょうど総務が一人辞めたばかりで机が空いていたので、
その机を借りて西側で仕分け作業をすることにした。
仕分け作業をして5分くらい経った頃だろうか。
言いようがない気配を感じた。自分の周りを囲まれている。
視線だけを上げて、周りを確認したが目視できる人間の姿はない。
しかし、確実にいる。
それも、一言でいうなら「純粋な悪意」を持って自分を見ている。
自分が奴らの存在に気づいていることを知られたらまずいことになる!
それは、ほとんど本能的に感じたといっていい。
心臓がバクバクしていたが、何食わぬ顔で作業を続けた。
そして、脳裡に浮かんだのは春先の掃除の際に見つけた盛り塩。
ひょっとして、あれは今の自分と同じような目にあった社員が置いたのではないか。
おそらく、すでに転勤している正社員の誰か。
だから、誰も替えていないような状態になっていたのではないか。
もう一つ、思い当たったこと。
いつも、声を聞いていたのは「総務」の人間だった。
少なくとも営業事務では、そんな話は出なかった。
つまり、この東側に問題があるのではないか?
その二点に思い至るも、今の状況を打開できるわけでもない。
自分に出来る事は「気づいていないふり」をするだけ。
その気配は他の人間が外出から戻ってくるまで続いた。
気配が消えたとき、涙が出そうなくらいほっとしたのを覚えている。
それから、半年後、自分はその会社を辞めた。
表向きは体調不良だったが、実際はあんな怖い思いをするのは嫌だったからだ。
かなり慰留されたが断った。
(たまに街中でその会社の人間に会うと「戻ってこい」と未だに言われる)
あれが何だったのかは分らない。
ただ、救いがあるとすれば一人にならなければ、あれは出てこない点だと思っている。
上前次1-新写板覧主AA省