怪談:妖しい物の話と研究


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なんか迷える相談スレ
443 :名無しの霊体験:2014/05/22(木) 22:56:54.13 ID:xNZdHubis
気持ちを吐露したく投稿します。
6歳か7歳の頃の話。
私は、木登りが大好きでした。
桜の綺麗な時期。私は広場に向かい、桜の木に登った。
何度となくその木に登っていて、一番下の太い枝に仰向けになって
桜を眺めてた。すごくきれいで、大好きだった。

その日は、その枝より上に行ってみようと思い立ち、太い幹にしがみつき、
丈夫そうな枝に手を伸ばし徐々に上へ向かっていた。
少し上にたどり着いた瞬間、するりと手が滑って仰向けに落下した。
高さは地上2m前後だったと思う。

あ、怪我する!
いや、死ぬかも!

と思った瞬間、いつも仰向けになっていた
太い枝に衝突した。
それはそれで痛かったけど、

助かった!

って思いの方が強かった。

そして、頭のどこかでそんなはずはないと思いながらも

木が助けてくれたんだ

と強く感じた。まるで優しくされたように嬉しくて、
力一杯桜の幹にしがみついてお礼を言った。

それからもしばしばその桜にはお世話になっていたんだけど
その桜がある広場は、昼間でもなんだか少し薄暗く少し怖い場所だった。
近所の子もあまり遊んでることも少なくて。
一人になれるから行ってたんだけど、次第に恐怖のほうが勝ってしまい行かなくなった。
そして、そのまま引っ越してしまった。

二年くらい前、急にその木のことを思い出した。無性に会いにいきたくなった。
そればかりか、あの木の気配を傍に感じているようだった。


行かなくちゃいけないような、でも、気のせいだと思う気持ちもあって。
そのまま時だけが過ぎて、数ヶ月後にたまたまその広場の前を車でとおったら宅地になってた。


サヨナラの挨拶にきてくれたのかな?
そう思えて切なかった。
あのとき、最後に会いにいけばよかった。

思い出語りですみません。
読んでくださってありがとうございました。



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