怪談:妖しい物の話と研究


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【全米が】なんか笑える霊体験31【テラワロス】
23 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/09/06(日) 14:55:11.13 ID:5oYQOndu0.net
続き

人面バッタ(俺の腹に乗ってた方)と虫人間がどんどん顔を近づけてくるし、連中の屁なのか口臭なのか知らんが部屋中卵が腐ったような臭いが充満して吐きそうだし、
化け物がヒャハッ ヒャハ ヒャハッて甲高い嫌な声で笑うたび胃腸が捩れるみたいな不快感に襲われて正直泣きそうだった。
いくら踏ん張っても体は動かないわ声も出せないわでパニックになってたんだと思う。
南無阿弥陀仏と唱えるつもりが気付いたら脳内で寿限無を暗唱していた。虫嫌いの俺はそのくらい必死だったんだ。
海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末まで暗唱した時、人面バッタがいきなり吹っ飛んだ。
え?と思ってそっちへ視線を向けたら、亡くなった筈のレベッカがバッタの首をくわえてビッタンビッタン壁に叩きつけている。
それに狼狽えるようにして後ずさったバッタ人間をTシャツと迷彩ズボン姿の軍人が横から殴り飛ばした。アレックスだった。
倒れ込む昆虫人間に蹴りを入れ、更に何度も蹴るアレックス。人面バッタの頭に噛みついてささやかな頭髪を毟り取るレベッカ。
いつの間にかマウントポジションに持ち込んでバッタ人間の顔面を殴り続けるアレックス。再び人面ハゲをくわえ、今度は床に叩きつけるレベッカ。
その後も関節技、跳び蹴り、頭突き、金的とあらゆる暴行を加えていた一人と一匹だったが、急にアレックスが振り返って満面の笑顔を浮かべながら親指を立ててきた。
レベッカはいつの間にかアレックスの足元にいて犬のような笑顔の表情。どうやら終わったらしい。ありがとう。
覚えてるのはそこまでで気付いたら朝だった。

ホストマザーに昨夜何か聞こえなかったか聞いてみたんだが何もないと。
でも夢にアレックスとレベッカが出てきてハグした後、運動して腹が減ったと訴える彼らに食事を与えたんだそうだ。
「あの子は天国でもレベッカと一緒だから寂しくない、父さんと母さん達は心配しないでくれって伝えたかったのかも」とマザーが言い、皆しんみりした空気に。
お宅の息子さんとペットはも悪霊をボコボコにするくらいアグレッシブですねとは当然言える筈もなく、俺は日本人らしく神妙な面持ちで頷いておいた。



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