怪談:妖しい物の話と研究


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【全米が】なんか笑える霊体験6【テラワロス】
70 :本当にあった怖い名無し:2008/09/06(土) 18:33:45 ID:RFhPquL10
371 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/04/19(木) 04:50:32 ID:4ordvPBOO
信じられない。今まで築いた価値観が崩れるような気がする。
今まで心霊現象に遭遇した経験のない俺は昨日の事は夢だと言い聞かせて忘れるつもりだった。
起きたときにシルモンドが少し湿ってたのも気のせいだと決め付けた。
だがやはり怖いものは怖い。今日は一階の客間で寝ることにした。
「今日は私がシルモと一緒に寝るのー!」と駄々をこねる中学生の妹を蹴り倒して
シルモンドを確保しつつ眠りにつく。が、寝れない。
またあの女が来たらどうしよう?
もしシルモンドが目当てなら妹に押しつけといた方が良かったのでは?
などと考えながらビクビクしてるうちに時計は三時を回った。
つい先程の事だった、二階から「ヴヴォゥホゥオオォォォーーッ!」と野獣のような咆喉が二階から!
間違いない、姉だ。
慌てて部屋に行くと姉は般若のような顔でメロンパンを振り回していた。
落ち着くのを待って話を聞くと―
課題のレポートを書いていた姉は三時のおやつ(夜光性の姉は昼と深夜の二回、
必ずおやつにメロンパンを摂取する)に大好物のメロンパンにウキウキとかぶりつこう
とした瞬間に金縛りになった。
霊感が弱い姉だが、その時ばかりはなんとも言えぬ嫌な気配を感じたという。
机の横の姿見を見るとピンクのワンピースを着た長髪の女が立っていた。
女はふらふらと部屋を徘徊したりベッドをぽふぽふ触ったり、何かを探しているようだったと姉は語る。
気性の激しい姉は段々とムカついてくる『メロンパンタイムを邪魔したうえに
金縛っといてシカトかよっ!』と。
姉は子供の頃、襲ってきた野犬を殴り殺しかけた程の兵(つわもの)。
気合い至上主義者の姉は金縛りなど気合いで粉砕せんと前述のオタケビをあげた。
女はビックーン!と肩を縮め姉を怯えた目で振り返った、そこへ飛び掛かった姉は
振りかぶったメロンパンを叩きつける!…という話だった。
正直、誇張癖の姉の言うことだけに全部は信じられないが、きっとシルモンドを探していたのだろう。
姉いわく顔は普通っぽかったらしい。
シルモンドの為にオメカシしてきたのか?…少し気の毒
シルモンドは今も丸まってぐっすりと寝てる。
そして俺はこの寒空にデイリーヤマザキまでメロンパンを買いにパシッている。



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