怪談:妖しい物の話と研究


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【全米が】なんか笑える霊体験13【テラワロス】
135 :本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 11:36:27 ID:hkOhqsoU0
爺さんから聞いた話。
爺さんは扁平足だったために徴兵検査で不合格となった。
当時不合格は不名誉なこととされ、爺さんも肩身が狭かったらしい。
兄弟親戚はみな合格し、各戦場へ出征していった。

終戦間際の頃、爺さんが夜に小便をしようと庭に出ると、庭の隅に人が立っている。
爺さんの弟だ。
満州に行っていたはずなのにどうしたのだろうかと思い声を掛けた。
弟は何も言わず少し微笑むとすぐに悲しそうな顔になり、煙のように消えてしまった。

爺さんは弟が死んだと直感したそうだ。
そして終戦となり、弟の戦死通知書が届いた。
形だけでもと遺骨のない骨壺を墓に入れ、簡単な葬式を出した。
その頃は戦死者の葬式は多かったそうだ。

終戦から数年後、なんと弟がひょっこり帰ってきた。
シベリアに抑留されていたらしい。
戦死通知書は同姓同名の全くの別人。
爺さんは、いったいあの弟の幽霊は何だったのかと笑ってた。



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