怪談:妖しい物の話と研究


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【全米が】なんか笑える霊体験23【テラワロス】
21 :本当にあった怖い名無し:2012/05/28(月) 18:28:16.58 ID:qPi7Jxuo0
遅めの連休を貰って帰省したので思い出した。
10年程前、大学受験を控え自室で勉強していた。俺の部屋は入って正面にロフトベッドを設え
、上がベッドで下が机で学習スペースになってる。部屋のドア横にはスタンドミラー。

で、息抜きにと思って上のベッドで横になって漫画読んでて、ふと入口横のスタンドミラーに目をやったら、
下の机に座ってる誰かの後ろ姿が見える。男か女かわからんが、黒い髪が床まで伸びていて、ちょうどサダコみたいな感じだった。
呼吸も心臓も一瞬止まった様に思う。頭の中も大混乱。何で?と誰?と意味分からんしか出てこない。

いかん落ち着け、焦るな、取り乱すな。気付かれるぞ。平静を装うんだ。呼吸を整えるんだ。奴に察知される挙動の隙を与えるな。
どうなんだ?奴の存在に俺が気付いた事に奴は気付いているのだろうか?ミラーの角度上、上から下は見えても下から上は見えない筈。
でも普通の存在ではないんだから、そんな物理法則が通用するか?でも実際にこの物理世界に身を置いている以上、ある程度はその法則に
縛られるのではなかろうか。いやいやそれらを超越した存在こそが霊の概念だとしたら?となれば俺の心拍数や脈拍なんかでもこちらの様子を察知出来るのだろうか。
えーそれずるいじゃん。むしろそんな超存在なら心を読むという事も出来るのでは?しかし心拍数にしろ心にしろ、読み取る対象たる俺に何らかの干渉、接触等が
必要になってくる筈。思念か?だがそれなら…

といつの間にか自分の中で議論というか、長考にはまってしまい、目の前にいる霊の事を霊そっちのけで検討していた。
どれくらい時が経ったか、まだ一人ぶつぶつと考えてると突然「はぁ…」と明らかに自分のものではない溜息が聞こえ、
思いだしてびっくりして鏡を見たら何も写っていなかった。
待たせ過ぎて呆れさせてしまったのかもしれない。



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