怪談:妖しい物の話と研究


トップ ■過去ログ倉庫に戻る■ 全部 1- 最新50 dat
このスレッドには書き込めません

【全米が】なんか笑える霊体験26【テラワロス】
796 :本当にあった怖い名無し:2013/07/06(土) 03:41:08.76 ID:fjpN53N+O
もう怖くて気失いそうなのに、視線をそらすことも出来ず、互いに見つめ合うような姿勢で時間は流れていった。
…もしかしたら大して時間も経っていなかったのかも知れないけど、それくらい長い時間に感じたんだよ。

隣で寝ている彼女に助けを求めようとしても、金縛りじゃなくて腰が抜ける感じの全身版みたいなやつになってて動けない…

けどこちらが動くまでもなく、相手(と言うのかわからないけど)の方から顔の輪郭が小さくなっていくような錯覚に陥った。
少しずつ天井に向かって遠ざかっているようだ。
お陰で醜い唇の部分がよく見えるようになった。少し動いている…何か呟いてるようだ。

耳を傾けると…
「…近い近い。一回引いて、一回引いて…そう、もう一回降ろして。…早い、早いって。近いって、さっきから。あーもー、次私がやるから…」
みたいなことを言って天井に吸い込まれて行ったんだ。

因みにこの話、誰にも信じてもらったことない。嘘つき呼ばわりされるの嫌だから、もう話していなかったけど、今日なら言えそうな気がして。



過去ログ倉庫に戻る 全部 前100 次100 最新50