怪談:妖しい物の話と研究


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【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝5
952 :名無しの霊体験:2013/10/21(月) 17:05:05.64 ID:uqKSnPy80
私は沖縄出身。
沖縄では、「医者半分、ユタ半分」と言うことわざがあるくらい、ちょっと嫌なことが続いたり、体調を崩したりするとユタ(霊能力者、イタコみたいなもの?)に行くことが今でもある。
また、人が亡くなるとユタを頼んでちゃんと葬儀に満足したか、とか亡くなった本人に聞きに行くのもなんとなく慣習になっている。
ここまでが前提。

うちの祖父母は10人の子供を生んだのだけど、三男(私から見ると伯父さん)は生まれてすぐに亡くなってしまったらしい。
それが戦前のこと。
ここらへんちょっとうろ覚えなのだけど、あまりに幼く亡くなってしまった子は、一族のお墓に入れてあげることが出来ず、
屋敷の敷地内に別のお墓を作ってそこに納めてあげる決まりなのだそう。
祖父達も近所のユタを呼んで、その儀式を行って貰ったんだけど、儀式後祖父が変な顔をしているので、祖母が尋ねると、

祖父「あのユタはダメだ。拝みが届くわけがない」
祖母「どうして?」
祖父「僕は耳がいい。ユタの拝み言葉聞いていたら、「ぐんぼー(牛蒡)、どぅーぶに(胴骨?)……」って、ご馳走の種類言ってるだけだった('A`)」

沖縄にはユタは多いけど、インチキユタも多い。
でもインチキだ!と言い切れるような確証もないので、そのままに。
それから40年程経って祖父が亡くなってからのこと。
納骨も終わった頃、ユタ(前出のユタとは別の評判のよい人)を通して祖父が言ったこと。

亡祖父「うちの墓の傍まで、子供がはいはいして来るんだけど、そこから中に入れないみたいなんだ。
あれはうちの小さいの(三男)だと思うんだが、だっこしてあげたいのに出来ない。なんとかしてくれないか」

やっぱり拝みが届いてなかったかー、ということで三男の為の拝みをやり直してもらってしばらくしたら、またそのユタのところで、

亡祖父「だっこできたよー( ´∀`)」

と嬉しそうな祖父が見えたらしい。
これもやっぱり、零感の私にはどっちが当たってる、とは判らないけれど、おじいと伯父さんが幸せそうな方を信じています。



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