怪談:妖しい物の話と研究


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【全米が】なんか笑える霊体験【テラワロス】外伝5
959 :名無しの霊体験:2013/10/22(火) 13:21:35.13 ID:jeiPm5d50
その夜から、母はどうしても寝付けず、飲めないお酒で意識を失うように無理矢理寝ると言う事が三日続いた。
病院に行っても以上はないしなんだろう、と思っていた四日目の丑三つ時、ふと気づくと家の周りをいびつな二頭身の赤鬼がぐるぐると歩き回っているのが見える。
その瞬間、すぐにその赤鬼がその伯母さんの「イチジャマ」であることが判ったそう。
ちなみに「イチジャマ」とは「生邪魔」と書き、生霊のこと。
なるほどこれが自分の睡眠を邪魔していて、今は家に入ろうと入り口を探しているのだと察した母は、すぐ飛び起きて般若心経(オカルト好きな私が前に買ってきてあげていた)と包丁を取り出して赤鬼に向かい、般若心経を3回読み上げた上で、

母「自分の立場も省みず、人に仇なすとはいい度胸だ。お前のようなものにはこの呪い二倍三倍にして返してやるからなこのやろう覚えておけよこんちくしょう」

みたいなことを300倍くらい汚い言葉の方言で罵ったところ、赤鬼はふっと消えてしまった。
昔から「イチジャマ」は刃物と悪口に弱いと伝えられていたので、母はこれまでの人生で使ったことがないような悪い言葉を必死で並べ立てたのが正しかったみたい。
後日、友人夫妻の怪我も頭痛も治まったのと入れ替わるようにその伯母さんが入院したという話を聞いて、「あ、やっぱり」と思ったらしい。
人を助けたり、導いたりしてくれるユタもいる一方、呪力が強く、「イチジャマ」を飛ばして人を害するユタもいた、というお話でした。
ちなみに母や友人夫妻が悩まされている間、一切合切何も感じず同じ部屋で熟睡していた私は、やっぱり零感なんだなーと思いました……

私自身が「ユタ怖え」と思ったのは直接会った事もない人に、母にも親友にも周りの誰にも言ってなかった恋愛事情がバレた時でした。
見てもらうつもりもないのに言い当てられるとか超怖い……



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